« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »

2006年4月28日 (金)

百花繚乱

 かつてフラワー イズ パワーと、表現した方がいます。綺麗に咲いた花を見て、怒る人はいません。「地域を美化するために花を植えよう」と言えば、皆が集まってきます。花の苗を交換したりすることで、人と人の関係が出来たりします。花は、人の心を温かくし結びつけ、笑顔を作るのです。

 その花咲き誇る春本番です。浜名湖カ゜ーテンパークで始まった、フラワーフェスタに行って来ました。平日にもかかわらず、大勢の皆さんが花を求めて集まっていました。モネの庭の、しっとりとした華麗な美しさも見事なものでした。催事は明後日30日まてですが、パークは連休中十分楽しめそうです。 Cimg0075

 地域も自宅も花一杯にして、ついでに人の心にも花を咲かせて、そんな工夫を少しずつして見ませんか。仕事机の上にも、花一輪活けるだけで気分が随分和みますよ。本当に 花は、力なのですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月27日 (木)

自分らしさ

 自分で自分自身が全部分かっている人間なんて、恐らくいやしないだろう。何故なら自分と言うやつは、それぞれが一歩一歩開拓して、日々創り上げていくものだからだ。その人の可能性は、その歩みの中から生まれてくる。それに自分の活躍できるステージそのものも、君の歩みを見ていた誰かが準備してくれるのかもしれない。

 「自分らしく生きよう」などと言う。自分が何者か分かっていないのに、これはナンセンスだ。「男らしく」と言われても、男とはそもそも何なのか?先生らしく・・、社長らしく・・、研究者らしく・・などと言われても、自分の出来ることを自分なりの方法でやる他ない。Cimg0073

 My Way どこまで行けるのか分からない。でも精一杯、自分の信じる道を歩いてみよう。行けるところまで。試行錯誤なんて当然さ。続けてみよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月26日 (水)

棚付け

 五月の連休が間近です。日差しも強くなりましたね。ついこの間芽を出したばかりの私のブドウ達が、毎日グイグイと伸長を続けています。毎朝の作業も、芽欠きから棚付けに変わりました。枝の長さを決めて芯を止め、棚に固定していくのです。

 それに、ブドウ達はそれぞれ一枝に2~3の花房を付けていますので、これを整理して、結果量を加減していきます。この作業が終わると、一段とブドウの棚らしくなるんですよ。無農薬なので、虫も出てきます。今年は、カメムシが早くもでてきました。Cimg0072

 棚の下で時を忘れ、無心に作業する自分。ハッとして我に返ると、そんな自分がそこにいるのです。でも、日々の彼女らとのかかわりは、時のうつろいの確かなあかしなのです。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月25日 (火)

セルリー産地

 天竜川右岸の下流地域は、暖地セルリーの日本一の産地です。この地域で栽培が始まったのは昭和18年ですが、戦後の駐留軍の需要に刺激される形で、栽培が徐々に増えていきました。

 そして、三方原用水とビニールハウスの普及が、セルリー栽培を本格化させる大きな契機となりました。経済成長に伴う高級野菜嗜好とも相俟って、それまでの白菜やダイコンなどの露地野菜から転換していったのです。

 肥沃な土壌を好むこの作物を上手く育てるには、高度な技術が求められます。でもこの地域には、全国に先駆けて新たな作目を見出し、その栽培技術を競い合う進取の気性がありました。セルリーは、そうした浜松洋菜の代表的作物です。_041

 浜松地域のセルリーの出荷は秋口から五月中旬までで、現在終盤を迎えています。この地域の出荷が終わると、長野県などの高冷地からの出荷が始まります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月24日 (月)

農業と水

 社会経済の状況や技術水準は、農業の形態を決める重要な要素に違いない。だがそれ以上に、水の確保と治水は、農業の歴史を常に大きく変えてきた。天竜川下流域の農業を、時代の要請に応じて変えてきたのも、この水と言っても過言では無いだろう。

 金原明善用水や寺谷用水は、天竜川下流の扇状地を安定した水田農業の沃野に変えた。それに昭和39年から本格的に整備されてきた三方原用水は、それまでのハクサイやダイコンといったものから商品性の高い作物、施設園芸へと大転換を遂げる契機となった。

 浜松市は、工業都市でもあるが一大農業生産都市でもある。セロリ、ハネギ、馬鈴薯、トマト、チンゲンサイ、それにガーベラを初めとした花々と、実に多彩で特徴の有る生産形態を発達させている。その発達のルーツを辿ると、いずれの場合も「水」に帰結する。

 その三方原用水は、秋葉ダムで取水され遥々22kmのトンネルで導水し、ファームポンドに貯水されて大地の隅々に送られる。そして安定した水圧を維持するために、109ヶ所に写真のような加圧タンクが配置されている。_040

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月23日 (日)

剣豪と忍者の里マラニック

 奈良から柳生、伊賀上野へと通じる、かつて武蔵や柳生十兵衛、荒木又右衛門らが辿った道を走ってきました。苔むした石畳や渓流の岩に彫られた石仏、柳生一万石の家老屋敷やあぜ道などを45km、その歴史と自然を十分味わうことができました。

 その土地は土地なりに積み重ねてきた歴史があり、集落のたたずまいにも何とも言えぬ風土を感じたりします。人々の営みも、日本中皆同じと言う訳ではないのです。今回も流鏑馬の行事と出っくわしたり、沿道の皆さんとの触合いなど色々とありました。

 それから私達四人は、なんと忍者の姿をして走ったのです。伊賀上野市は忍者まつりの最中で、親子や女性のグループが忍者装束で闊歩しています。それで我々は、この格好「_022.jpg」をダウンロード で奈良から走ろうとなったのですが、・・・暑かったの何の・・・疲れました。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月20日 (木)

新茶初摘み大茶会

 今年で三回目の日本平での大茶会は、あいにくの雨になってしまいました。野外芸術公園で富士山を眺めつつ、お茶を摘み飲んで、新しい地域のお茶文化を創造していこうと言うことで始まったこのイベント。外国からも訪問客が来てくれて、少しずつ定着してきました。_005

 今日は、静岡茶市場の初取引もあって、いよいよ新茶シーズンの始まりです。四月に入ってからの低温で、茶の芽がやや伸びあぐねていますが、あの萌黄色は何とも言えない心の安らぎを感じさせてくれますよね。

 そんな春の到来を皆で祝おうと言うのが、このイベントです。煎茶、抹茶と味わって、お茶と日本人なんてことを少しばかり考えてしまいます。_004

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月19日 (水)

歴史の常識

 愛知県豊明市に、今川義元の墓がある。永禄三年、「大国今川が、弱小の織田の奇襲攻撃で敗れた」とされているあの桶狭間の地と言われるからだ。しかし、織田信長の勢力は、そんなにも小さなものだったのかどうか疑問が提起されている。

 当時の国力は、米の生産高(石高)で決まっていた。それが人口を養うバロメーターであったからだ。今の静岡県、駿府と遠江には水田になる平坦地は極めて少ない。当時の今川の勢力圏からは、45万石しか取れなかったと言われる。

 これに対し信長の三河は、濃尾平野の穀倉地帯である。当時の領国の石高は、ゆうに40万石はあったと推測される。とすると、石高を比較する限りにおいては、極端なハンディキャップは無かったことになる。

 歴史は常に、勝者によって記述される。「知恵をめぐらせ、窮鼠猫をかむ奇襲で勝利を収めた。」と言うほうが信長の英雄伝説には好都合だったのかも知れない。その証拠にその後の信長は、奇襲のような負けるかもしれない戦はしていない。常識への懐疑、そんな目線を持った方が面白い。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月18日 (火)

農業技術革命

 菊川市に施設面積7ha、従業員30数名のトマト工場が稼動しています。(有)ルーツファームです。この工場では、作物の本来の味を引き出す農法で、糖度の高いトマトの生産がされています。

 高度にシステム化され、企業としてしっかりとした雇用吸収力を持つ農場です。この工場の農法の根本は、作物栽培の水分管理にあります。そうしてその水分管理をシステム化し品質をグーンと安定させたのが、不織布のセンサーをコンピューターに結びつけた技術なのです。

 こうした経営体のニーズに応えるのが、私達の研究組織なのです。農業の分野でも、経営革新への熱い挑戦が始まっています。そうした意欲ある経営を新しい技術で支援し、農業という産業に夢と展望が描けるようにしたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月17日 (月)

土地の味

 仕事で、南伊豆に行ってきました。伊豆の最大の産業は、言うまでもなく観光です。でも農業や漁業も、それなりに個性的なものがあります。例えばミカンでも、バレンシアオレンジやライム、ニューサマーオレンジなどの珍しいものが作られています。

 しかし、そうした地域の特産物が、観光産業と連携したものになっているかと言うと、はなはだ怪しくなってきます。これまでの観光は、温泉と多少の雰囲気があればそれでも良かったのでしょう。でも、人々をこの伊豆に引き寄せるもの、それはその地域の「味わい」なのです。他の地域には無い味わいでしょう。

 人をして動かしめるものは、その人間の五感を震わせるものです。その地域ならではの味、そこにしかない美しい花、自分の人生を満喫させる趣味の世界などですね。そのためには,人々は惜しみなく対価を払うでしょう。

 だから観光と地域の産業が、密接にタッグを組まなければなりません。時代は、Why not live a little?なのですから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月16日 (日)

掛川・新茶マラソン

 一市二町の合併で、新掛川市が誕生。それで「掛川・新茶マラソン」が、新しく始まりました。小笠山をまたぐコースだから、一昨年までのコースよりも上り下りが随分多くなって、ハードなレースになりました。Dscf0418_1

 少々このコースを甘く見ていたようです。今回の記録も、四時間を7分もオーバーしてしまいました。でも雨の中を、冬の間蓄えたエネルギーを萌黄色の新芽に変えつつある茶園の傍らを、仲間と共に思いっきり楽しく走ってきました。Dscf0416

 圧巻は、赤いチャンチャンコを着た還暦の山崎さんと、茶娘姿の安達さんでした。彼らは、苦しいはずのレースを目一杯ハッピーにしている。否、人生そのものを楽しんでいるのだ。

 自分自身と真正面に向き合って勝負するマラソンに、安易な妥協はありません。そんなレースが、私の活力元なのです。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年4月14日 (金)

春雷

 春の嵐が過ぎ去って、いよいよ本格的な春ですね。一年で最も快適な季節を迎えようとしています。私の可愛がっているブドウ達も、グイグイと成長を続けています。気の早い品種は、もう花房を大きく伸ばしているんですよ。そんな彼女らの命の息吹に、私は毎朝元気をもらっています。Dscf0415_2

 職場が替わって二週間!これまでに14回ほどの転勤を経験してきましたが、今回の研究部門は初めてで、少しだけ気負っています。それで、異動が決まった時、新しい事を5つほど始めようと決意しました。

 このブログも、その一つです。一年を通じて、書き続けようと思っています。ご覧頂いたら、是非コメントなども書いてくださいね。明後日、「掛川・新茶マラソン」を走ってきます。目標タイムは、3時間45分です。その結果は、改めて報告しましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月13日 (木)

紅ほっぺ

 イチゴは、私達にとって最も身近な果物と言える。店頭には、様々な品種が「我こそは主役なり」と覇を競っている感がある。それぞれ品種によって、味も食感も随分と違っている。Dscf0411

 実はイチゴは、各県がその産地の浮沈をかけて、戦略的に品種育成を競っている品目だ。栃木県の「とちおとめ」、福岡県の「あまおう」、静岡県の「章姫」と言った具合である。イチゴは栄養繁殖をさせるのが一般的だから、品種の退化や消費動向の変化に合わせて、常に品種更新が求められている。静岡県でも、この育成に随分と力を入れている。

 今、静岡県の育種した「紅ほっぺ」が全国的に注目を集めている。見かけよりも味本位の品種で、プロ栽培者向きである。評判が実に良くて、今年からこの品種を産地の中心にすえることになっている。

 だが、一つの懸念が持ち上がっている。海外からの輸入である。イチゴの育成者権の保護されていない韓国では、もっぱら日本で育成されたイチゴ品種が作られている。その韓国で、今年からイチゴを育成者権の対象植物にする方向を打ち出した。それは結構なのだが、意外なことになりそうなのである。

 日本の法律では、「海外で育成者権保護の対象となっていない場合に、輸入を差し止めできる」ことになっており、今度は日本で育成された品種でも、韓国内で品種登録されていないと、日本への輸入が阻止できなくなるのである。・・・何とも割切れない気がするが、早急な対応が必要になっている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月12日 (水)

新しい農業生産

 近頃、面白い生産・経営形態の農業が、次々と登場している。ダイコンを大規模なスケールで生産して、ツマに加工して流通させている若葉フーズKKや、雇用労力のフル活用による高糖度トマト生産のルートファームなどである。

 磐田市南部に立地した〔有〕静岡ファームもその一つである。この春から、青シソの無農薬周年栽培を開始している。現在は600坪のハウス4棟だが、今後12棟にまで増やし、雇用者100名余として、年間6億円程度の販売を見込んでいる。Dscf0406

 普通の青シソの栽培では、通じ様多くの農薬散布が必要になる。その作物を経営資源としてあえて選び、隔離度を高めた特殊な栽培施設で無農薬を実現し、食品メーカーや外食店と直接取引するのである。逆転の発想である。

 全国で6社がこの農法に取り組んでいるが、いずれも建設会社や電機メーカーといった異業種からの参入である。新しいビジネスモデルとして、今後の動向をおおいに注目していきたい。研究者としては、新しいビジネスを生み出すシステム開発に、ことさら無関心ではいられないでしょう。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年4月11日 (火)

京野菜

 京都の桜は例年より二日遅れの開花だそうですが、祇園も哲学の小道も春爛漫の満開でした。京都御所の紫宸殿に咲く右近の桜にも、歴史の重みとともに酔いしれました。Cimg0037

 そう、京都は壮大な歴史の舞台装置なんですね。巨大なミュージアムと言っても良いでしょう。だから高い食事やホテル代、寺社の拝観料を払っても、大勢の人々が押しかけてくるんですね。老舗のブランドと言うやつでしょうか。

 ところで、京都府が京野菜としてPRを始めてから19年近くになります。そうして今、加茂ナスにしても九条ネギ、万願寺トウガラシにしても、結構高価なんですね。それでも個性派消費者に、息永く支持され続けています。

 この四月から、「地域ブランド」が商標として登録できるようになりました。現在申請の出ているのは、やはりと言うか・・・三割以上が京都府内からの申請なんだそうです。「自分らしさ」を育てたいと思う人が増えていく時代、農産物も京都なんですかね? マスプロダクトの安易に就くのではなく、過去にさかのぼってコレシカの価値も追求してみたいものです。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月10日 (月)

先駆農業者

 大杉実さんにお会いできた。彼は、かつて旧豊田町に中国野菜を持ち込み、金原士朗さんなどと共に日本の食材として定着させた張本人である。導入当初は食べ方も分からないとあって、各地のスーパーマーケットの店頭に立って、フライパン片手にPRして回ったそうである。おかげでチンゲンサイなどは、ごく普通の日本の野菜になった。

 かつて兼業農家の小規模な栽培だったチンゲンサイも、今では浜松市などで大規模な経営が幾つも登場している。この端緒を開いたのが、現在73歳になる大杉さんなのである。

 その大杉さんが苦心の末に、今度は「青菜花〔チンツァイファ〕」の生産と産地化を実現させた。チンゲンサイの花芽が、えぐみもなくて美味しいことに目をつけたのだ。「この花芽を周年コンスタントに生産したい」との思いを実現させたのだ。

 何人かの研究者にも相談を持ち込み、ついに「やまと興業」のLED〔発光ダイオード〕と結びつくことになる。冷蔵庫の中で苗を育て、花芽分化した苗をほ場に定植することで、コンスタントに花芽を生産できるようになったのだ。Cimg0043

 この花芽が今、高級料亭などから引っ張りだこである。大杉さんの飽くなき探究心が、農業の一つの可能性を切り開いたのである。「何とか実現できないだろうか」この気持ちこそ、研究者の心構えでなくてはならないと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 7日 (金)

農林大学校

 入学式のシーズンですね。静岡県の農林大学校でも、今日がその日でした。県知事までが出席する、意味深い入学式でもあります。Cimg0025

 どこで何を学び、どのような環境の下でその若き日々を過ごすのかは、その人の人生にとって少なからぬ意味を持っています。新入生を受け入れる我々も、その覚悟を持って彼らを受け入れなければなりません。

 これから農業に参入する若者は、恐らく新しい業態を起こす企業人でなくてはなりません。その彼らに、どんな経営と生産の術を、それにフロンティアの志を提供することができるのか、研究者一人ひとりにとってもその真価が問われているのだと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 6日 (木)

新茶シーズンを前に

 今年は際立って春が早く、新茶の摘み取りも早場では12日位から本格化するようです。静岡茶市場の恒例の新茶初取引も20日と決まりました。昨年より5日早まっています。Cimg0024_1

  ところでその静岡茶市場が開設されて、今年で50年になります。静岡県が株式の1/6を保有していますから、立派な第三セクターです。茶市場設立当時の茶の取引は、サイトリと呼ばれる斡旋商によって扱われるのがもっぱらでした。

 その取引を近代化しようとして設立されたのが茶市場ですが、設立当初は一部の市場ボイコット運動などもあって,駿府お茶騒動と呼ばれる騒ぎまで起こりました。流通を変えるということは、既得権との摩擦もあって何時の時代でも大変難しいことなんですね。

 今年の一番茶の価格動向が、業界の一大関心事になっています。確かに所得を大きく左右する重大事ではありますが、出来たお茶を売ると言う姿勢ではなく、消費側のいかなるニーズにも機敏に対応できる、しかも確実に利益を生み出せる生産体制がどうしたら出来るのか・・・知恵を集めて工夫して行きたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 5日 (水)

梨花

 「李下に冠を正さず」とは、スモモの木の下で冠を直したりしているとスモモ泥棒と間違えられかねない。だから他人の疑いを受けるような行為はするなとの戒めのようです。ともあれ今、我が家の梨花は満開です。Cimg0003_1

 今日は静岡での会議の前に、何人かの知恵者を訪ねることが出来ました。そのお一人は、静岡理工科大学の塩田学長さんです。これからの教育や産業のあり方についてご教授頂いたのですが、その中で「変わり始めた農業の可能性をより具体化するには、新しいシステムが必要だろう。『アグリニクス』のような言葉を創って、研究に拍車をかけたらどうだろう」とご示唆をいただきました。

 もうお一人はY産業の社長さんで、茨城県のある農企業家について伺うことが出来ました。この企業は、一億円近くを投資して立派なガラス温室を建設している。温室では、芋切干の乾燥をするんです。もちろん観光客も引き込んだりするのですが、芋の切干が今、健康食品産業の雄になろうとしている・・・・というお話です。

 食料に対する国民の最終消費支出は、約80兆円もあるのですが、国内農業はこの内9兆6千億円しか得ていない。加工や流通サービス部門が、その多くを獲得しているのです。これはやはり、静岡県の石川知事が言っているように、生産性を上げるシステムを開発して、加工・流通に回っている付加価値を獲得するしかないですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 4日 (火)

芽吹き

 我が家のブドウの新芽が膨らんで一斉に芽吹き始め、未だ小寒い冷気と朝日の中で、新緑をキラキラと光らせています。やがて棚一杯に葉を茂らせる彼らも、今はまだ初々しい可能性のかたまりでしかありません。Cimg0015

 毎朝その棚の下を、余分なつぼみや芽を除いて回ります。そうすることで、力強い新梢をバランスよく伸ばしてやるのです。昨秋からの丹精の賜物であるこの新芽を眺めながら、もう既に夏の稔を思い描いているのです。

 私の試験場にも、目を輝かせた若手研究者が何人もいます。彼らの一人ひとりが、本格的な産業へと転換を始めようとしている農業のために、日々技術開発に邁進しているんです。ブドウと同様に、明日の成果が楽しみでなりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 3日 (月)

新しい旅立

 本日、県庁で辞令を頂いてきました。「農業試験場長を命ず」と言うものです。半世紀前、学卒の頃あこがれた試験場にやっと赴任することが出来たのです。でも、私の農業試験場長と言う寿命は、一年しかありません。つまり、私は107年にわたる試験場の歴史の最後の場長と言うことになります。県庁とも、当分離れて過ごすことになりますので、満開の桜を撮ってきました。Cimg0014_1

 早速歓送迎会があって、私とあまり接することのなかった方々とお話しすることが出来ました。人生をやっていて、人間ほど面白いものはありません。人生は、人間がすべてなのです。そんな多士済々の方々に、お会いすることが出来ました。皆さん素晴らしい個性と才能を秘めた、恐らくその気になったら今からの時代の寵児になるような方々ばかりなのです。

 そんな方々とお会いしてホッとした反面、農業技術研究所への名実をともなった、衣替えのための新たなステップアップの必要性を痛感しました。一人ひとりの研究員が、正しくこの時代に評価されるためには、個々の努力だけではなく、一定の角度が必要なのです。お互いに無為な日常を過ごしたくない。一日一日進化していく、人生を創っていきたい。

 一人ひとりの顔を眺めながら、人生と言うものの不思議さ、えもいえぬ面白さを感じていました。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年4月 2日 (日)

日本平桜マラソン

 雨中にしな垂れる満開の桜の下を走ってきました。霞がかった桜のトンネルは、少しばかりメランコリックな趣で、ピンクのゼッケンを着けたランナー達の胡蝶とも相俟って、桜吹雪とはまた違った印象深いレースになりました。私は存外調子が良くて、23.4kmをほぼ二時間で走ることが出来ました。

 この日本平桜マラソンには、15年ほど前から参加しているのですが、毎年少しずつ異なった思い出を重ねてきたような気がします。マラソンが面白いと感じるようになったのも、このレースだったかな。それは小笠山RCの仲間が出来て、一層増幅されるようになりました。Cimg0013

 「マラソンは、人生と同じだ」と何時も思います。様々な地形や気象条件の下で、自分なりの走り方を決めていく。苦しくても、諦めずに走り続ける。どんなレースでも、決して諦めない。それが私のポリシーなんです。もう十年以上走っている『八ヶ岳100キロウルトラマラソン』 は、その人生の集大成のようなものだと思っています。

 ともあれ、明日からの新しい職場への赴任を前にして、走りながらあれこれと考えたりもして、今日一日有益な日になりました。それにレースを終えた後の、仲間との和気藹々とした語らいが良いですね 。仕事も私事も、かくありたいと思っています。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 1日 (土)

春本番

 いよいよ年度替りです。昨日は定年退職者の送別をして、私自身少しばかりセンチになりました。職業は人生のすべてではありませんが、どのような職に従事するかと言うことは、実に多くのことどもを含んでいると思います。

 職Cimg0001業は、多くの場合その人を作り、その人の可能性を見い出していくからです。自分の仕事に誇りのもてない人は、無為に人生を送っているのと同じです。職を通じて何らかの社会に貢献しているとの自覚こそ、その人の生命線なのです。

 今年は、桜と梨と桃が一時に花を咲かせています。この開花とともに、私の勤務場所も変わります。これまでの行政の第一線から、研究開発を担当するセクションに転勤になったのです。私にとっては、まったく新しい世界ですから、これまでと違った期待に少しばかり緊張しています。

 新しい世界を我が物にして初めて、人は一歩前進できるのです。日本中の卒業生や新入生とともに、私も新しい歩みを始めます。そして今年からは、幾つかの新しい試みも胸に秘めての出発です。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »