セルリー産地
天竜川右岸の下流地域は、暖地セルリーの日本一の産地です。この地域で栽培が始まったのは昭和18年ですが、戦後の駐留軍の需要に刺激される形で、栽培が徐々に増えていきました。
そして、三方原用水とビニールハウスの普及が、セルリー栽培を本格化させる大きな契機となりました。経済成長に伴う高級野菜嗜好とも相俟って、それまでの白菜やダイコンなどの露地野菜から転換していったのです。
肥沃な土壌を好むこの作物を上手く育てるには、高度な技術が求められます。でもこの地域には、全国に先駆けて新たな作目を見出し、その栽培技術を競い合う進取の気性がありました。セルリーは、そうした浜松洋菜の代表的作物です。
浜松地域のセルリーの出荷は秋口から五月中旬までで、現在終盤を迎えています。この地域の出荷が終わると、長野県などの高冷地からの出荷が始まります。
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