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2006年5月14日 (日)

自然と人間

 人間は、自然を私達に都合の良いように変えることで、今日の繁栄を得ることが出来た。農耕も牧畜も治水も、まさにそうした人々の営みの歴史である。

 しかし人間は、何時の頃か自然界には無い物質を作り出すようになった。化学合成物質である。戦後、ドイツからBHC、DDTがもたらされて、農産物の収穫は増し、衛生状態も飛躍的な改善された。稲の害虫も蚤や虱も、一網打尽に殺すことができるようになったからだ。人々は、この物質を魔法の薬と呼んだ。おかげでこの薬を発明したガイギー社のパウル・ミューラーは、ノーベル化学賞を二度も受賞した。

 だがやがてこの薬が、生態系に大きな影響を及ぼすことが明らかになる。性を撹乱し奇形を多発させることが判って、製造禁止となったのだ。人間が作り出した最初の環境ホルモンであった。Cimg0078

 本来自然界は、様々な生物によってバランスが保たれている。特定の生物が絶滅すれば、他のとんでもない生物が跋扈するようになる。農薬も医薬も、私達はもぐら叩きの様なそんな愚行を繰り返している。自然は、ハブにマングースのような配剤を常に準備している。今、「天敵」を活かして使う技術開発が進みつつある。私達は、本気でこのことを考えなくてはいけないと思う。

 

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