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2006年5月30日 (火)

団塊の世代と遊び心

 人生は一度しかない。その人生を、最もあくせくとやってきたのが団塊の世代だ。食べるものも着るものも決して十分ではなかったし、学校だってすし詰めだった。私などは、幼稚園にも定員過剰で入れてもらえなかった。大学入試も激烈な競争だったし、就職してからも少し前の世代とは少しばかり違っていた。それに同級の女性には、人口ギャップのために独り身を通した人も多い。

 では、全くの不遇の世代だったかと言うとそうでもない。この国が、高度経済成長期の只中にあったからだ。お陰でテレビに冷蔵庫、自家用車などを買う度に、豊かさをたっぷりと実感することが出来た世代だ。その世代が、60歳の定年を迎えようとしている。

 頑張ることが生きることだったこの世代は、大学紛争から企業戦士にと、目の前の目標に向かってひたすら突き進んできた。だけどバブルが弾けて以降、いささか戸惑いながら歩んできたこの十数年だった。

 そんな世代が、自分の人生を問い直し、自分探しを始めようとしている。団塊の世代は、脂ぎって目をキョロつかせて生きてきた訳じゃない。本当は、遊び心で一杯なのだ。人生の運転には、遊びが不可欠なことを十分心得た世代なのだ。今彼らは、遊び心の放逸の時を待って、ジッとその時に備えている。

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