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2006年5月19日 (金)

歴史と菜種(菜の花)

 「菜の花が」注目されている。言うまでも無く菜の花は、アブラナ科の植物で、ダイコンとかハクサイ、ワサビ、コマツナの仲間です。正しくはナタネといって、その種子には45%ほども油分を含んでいます。

 斎藤道三は若い頃、油屋だったそうですね。そして道三の扱った油は、ゴマ油でした。ゴマから搾れる油は限られていましたから、当時の油は燈火用として大変貴重だったんでしょうね。それが戦国時代の末期になって、朝鮮半島経由でナタネが伝わってくる。たちまちゴマ油は駆逐されて、ナタネに変わって行くのです。Cimg0088

 江戸期には、このナタネが関西で盛んに栽培される。搾った菜種油は、千石船で大阪から江戸に運ばれました。江戸の夜を明るく照らしていたのは、この油なんですね。でも海が荒れたりすると、大阪から船が入らない。最近のガソリン高騰のように、値段が上がって「油切れ」を起こしたようです。江戸の夜が暗くなってしまうと言う騒動が、たびたび起こったんだそうです。

 今ではナタネは、日本ではほとんど作っていません。中国から輸入しているのです。天ぷら油ですね。それで今注目されているのは、この菜種の栽培を復活して車の燃料にしたいと言う訳です。考えてみれば石油だって、この地球が蓄えた植物の死骸ですからね。農業というものの可能性を、もっと真剣に見つめ直すべきでしょう。・・

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