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2006年6月29日 (木)

この国のヘソ

 東京での会議の後、皇居の東御苑に立ち寄った。喧騒の表通りから堀を渡ると、そこはなう静寂の世界である。観光客が押しかける訳でもなく、思いを江戸の昔にゆったりと歩くことが出来る。整然と狂いの無い石垣に、300諸侯の複雑な思いを感じたりもする。Cimg0159

 東御苑には、大手門、平川門それに北桔橋門から入ることが出来る。大手門を入ると、いきなり百人番所がある。江戸期にはここに、甲賀組、根来組、伊賀組、甘五騎組の同心が交代で控えていた。掘割から都心を臨むと、この時代のコントラストが絵になって現われる。広々と静まり返った御苑と、そんな空間の存在すらも知らぬげに、激しく動き続ける都市空間。そんなギャップのゆえに、「ここはこの国のヘソ(中心)だ」と妙に実感してしまう。

 天皇をこの国の統治の中心にすえたのは、明示の太政官政府、とりわけ大久保利通である。九州から北海道まで、余りにも国情の異なるこの国を、このヘソで統治しようとしたのだ。

 ところで江戸城の天守は、あまり知られていない。実は、三代将軍家光の時代に焼失して以来再建されていない。太平の世に、天守など必要ないと言うことであったろうか。現在は天守台だけが残っていて、焦げた石垣が400年前の火災の名残を今に伝えている。Cimg0160

 

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