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2006年6月11日 (日)

ササユリ

 里山に清楚な姿を見せて、ササユリの花が盛期を迎えている。か細い茎に笹のような葉、体全体に野生的なにおいを感じさせる。その体に、淑やかで可憐な花を咲かせる。少しも派手さのないそんなササユリが、私はことさら好きである。Cimg0129

 ササユリは、人間の営みとのかかわりの中でしか生きられない。荒れた山に、育つことはないのだ。人間が下草刈りをするような、路傍や入会地に生える。だから、人々が足を踏み入れなくなると絶えてしまう。かつて、山と人間は密接にかかわって営まれていた。「お爺さんは山に芝刈りに・・」といった生活はどこにもあふれていた。

 私が毎週末を過ごす小笠山は、かつてユリの山と言われた。江戸時代には十文山と呼ばれ、入山料十文を払って薪炭材を採取したからである。電気もガスも無い時代のことである。薪は、人々の生活の必需品だった。小笠山は、芝刈りの山だったのだ。かくして、この時期には小笠山全山にササユリの花が咲いた。そして秋には、マツタケの山となった。

 今、ササユリの咲くのは、山の尾根道沿いだけになった。送電線の維持のために適度な管理がされているからだ。雨の中、今日もこの尾根道を走った。ササユリが雨に打たれてツヤツヤと、命の輝きを教えてくれているような気がした。

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