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2006年6月18日 (日)

ひと時

 梅雨空が続く。それでも走る仲間達は、山に集まってくる。今日も雨の中、12km余の尾根道を登ったり駆け下りたりと、午前の日課を終えた。走り終えた後は、みんな開放的な気分になって雑談に花が咲く。それも今日は傘をさしてである。今日の話題は、ある仲間のことである。Cimg0139

 礫層でできている小笠山の尾根道は、普段はとても乾燥している。だから、乾燥にきわめて強い姥目樫の林になった。しかしこの梅雨時ばかりは、違った様相を呈する。雨を待っていた雑草、特に笹が一斉に伸びだすのだ。これが走路を覆って、走りづらくなる。その笹を雨の中、一人の仲間が黙々と刈っていた。彼は草刈のためだけに、朝早くから山にやってきたのだ。

 薙ぎ払われた笹は、緑の絨毯を敷き詰めたかのように走路を鮮やかにしている。ササユリが雨にぬれている。山全体に薄霧がたちこめて、白と緑のコントラストは印象派の絵画のようだ。ウグイスやオオルリ、ホトトギス、ジュウビタキなどが、鳴き競っている。一人寂しく、雨に打たれて走ってる訳じゃないのだ。

 みんなで励まし、支えあって走ってきた。この尾根道を、もう既に15年走っている。でも姥目樫の林は、少しも変わることがない。もう15年しても、おそらく変わることはないだろう。私達は、そんな悠久の自然と、仲間の輪の中で生きている。何時もより快適な走りが出来たことを、彼に感謝しよう。

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