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2006年7月 4日 (火)

雑草考

 蒸し暑い日の続くこの日本は、モンスーンの国である。高温多湿な気候は、様々な植物を繁茂させる。逆に、ヨーロッパのような少雨で冷涼なところでは、満足に草も生えない。だから牧草を大切に育てて、牧畜を中心とした農業をやってきた。だが日本では、アッと言う間に雑草のジャングルになってしまう。牧草を育てるのも大変だし、ゴルフ場の芝のような状態を保とうとすると、どうしても除草剤が必要になる。

 水田もほおって置くと、ヒエやセリ、オモダカ、ミズアオイ、カヤツリグサの仲間がたちまち繁茂して、稲が隠れてしまうほどになる。肥料は、野生的な彼らがみんな吸収してしまう。だから昔から農民は、この雑草の駆除のために大変な労力を費やしてきた。人力頼りの田草取りは、腰が立たなくなるほどの重労働だ。Cimg0167

 今日の稲作は、多くの場合除草剤を散布する。雑草の成長ホルモンに異常を起させて枯らしてしまうのだ。ところが近年、有機農業を始めとして化学合成農薬ねとりわけ除草剤を嫌う傾向がある。さりとて雑草が蔓延しては美田も台無しで、満足な収穫は得られない。それは代議士諸侯の、「田草取」と同様である。額に汗して、雑草を抜いて回るほかない。

 私達の最も身近にある植物が雑草だが、人間にとって都合の悪い植物であることは事実だ。農業は、この雑草との戦いから始まった。化学の力を借りずに雑草を退治することが出来るのかどうか。高感度センサー搭載の除草ロボットとか、除草タニシを開発するしか無かろうと思う。雑草だけを食べるタニシの養殖など、不可能だろうか?

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