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2006年9月 3日 (日)

福来美(プレミ)村の体験農業

 韓国の農村は、かつては韓国社会そのものであった。その農村が、1970年代からのセマウル運動によって、土地基盤整備が進み、農業も大きく近代化されてきた。

 ところが、近年の爆発的な経済成長が、農村人口の都市への大量流失を引き起こし、農産物流通の国際化と価格低迷がこれに追い討ちをかける。結果として、都市近郊の農村ですら、耕地の荒廃と廃屋の目立つ状態になってしまった。

 では農業の規模拡大が出来ているのかというと、これがなかなか難しい。何故なら、水田の価格が日本円で10a300万円もするからだ。韓国では、経済の発展と平行するように全国各地に巨大な高層アパート群が建設された。この建設が各地で土地バブルを引き起こし、農地の価格にもその影響が多分に及んでいるからだ。

 福来美村は、ソウルから一時間半程の所に有るごく普通の村だ。28戸の集落だが、廃屋も目に付いて寂れた感じは否めない。人口1000万人の首都から僅か離れただけなのに、これが韓国の農村の現実なのだろう。Cimg0266

 その寒村に、コーと言う一人の女性が活性化への火をつけた。何の変哲も無い村で、水稲やトマト、イチゴやジャガイモ、リンゴやナシなどを材料に農業体験のアクティビティを準備し、都市から客を招くことを始めたのだ。もちろん写生大会や、梨花まつりなどといったイベントも開催している。

 そして三年目の今年は、二万人の入れ込み客を実現しそうだと言う。農家の所得も40~50%を体験プログラムから得るようになった。マスコミもこれを大きく取り上げて、この村は一躍有名な村になった。Cimg0268

 今ではこれに便乗して、この村の農産物をプレミブランドとして通販するようになった。サムスングループ企業などが、この活動を側面支援している。大変結構なことなのだが、全国の農村でこの伝が通じるのかどうか・・・・。

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