食と農
私達の体は、食べ物によって作られている。
そうである以上、サプリであれファーストであれ、その原材料は農業が供給している。
食が健康の重要なエレメントであることは、論を待たない。
そうであれば、私達はもっともっと農業に関心を持たなくっちゃいけない。
今日、静岡市で「薬食同源」をテーマにシンポジュームが開かれた。
論議は、薬膳やら食育、食物と薬の相性やらの話があった。
でも、その素材を誰がどのように供給するかの議論は、全く無かった。
戦前までは、この国の人々の七割までは農民だった。
今、この国の農業生産は、ほぼ崩壊しかかっている。
朝昼晩の三食を食べることも必要だ。
カーボロイド、プロテイン、ビタミンの三色を満遍なく食べることも健康には不可欠だ。
この国が滅びるとすれば、それは北朝鮮の核弾頭でもなく、オーム心理教のような狂信でもないと思う。
健全な食の供給を失うことから、この民族の崩壊は始まるのだろう。
何故なら、食は人間の最も根源的な文化だからだ。
それぞれの民族は、地産と外から取り入れた食材を歴史の練磨の中で修練し、それぞれ独特の食文化を作ってきた。
農を崩壊させることは、民族の歴史をも崩壊させることに繫がる。
『 食をこそ 国の糧とて つちかわん 』
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