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2006年11月15日 (水)

新しい時代の薩摩芋

 今日は、薩摩芋について書きます。

 江戸時代の享保の頃、飢餓に苦しむ多くの人を救ったと言うあの甘藷のことです。

 その飢餓を救ったサツマイモを普及したのは、青木昆陽ですね。

 昆陽は、長崎でサツマイモという作物を知って、著書などによって全国に知らせたのです。

 でもそのルーツは、北米のメキシコにありました。

 それをコロンブスが、新大陸発見の土産にスペインのイザベル女王に献上したのです。

 でもヨーロッパではジャガイモのようには広がらず、アジアの諸地域で栽培されるようになります。

 日本列島には1600年頃、福建省から沖縄、さらに種子島を経て鹿児島に伝わっています。

 それで、薩摩芋と言うんでしょうね。

 その薩摩芋が、今色々な面から注目されているのです。Cimg2337

 まず、その用途の広がりです。

 不可視芋焼芋はもちろんですが、今では各種のペーストやケーキ、パン、蕎麦、ジュースの材料としても使われるようになりました。Cimg2334

 あの濃い紫の「種子島ムラサキ」や、ピンクがかった黄色の「紅高系」などの色も良いですね。Cimg2335

 よく観察すると薩摩芋は、

 少しの肥料で、沢山採れます。

 それに、植物繊維、セルロースが多くて極めて健康食なのです。

 おまけに、βカロチンの量は人参をはるかに上回ります。

 紫芋には、ポリフェノールがたっぷりで、野菜の中では最も多く含まれています。

 そんな訳で、生産量も徐々に回復しつつあります。Cimg2331

 青果用に50%、澱粉向けに20%、加工食品仕向けに10%、焼酎に10%、その他で10%活用されています。

 最近では、「クイックスイート」なんて品種が出てきて、電子レンジで5分チンとするだけで食べられるんですって。

 やがて、βカロチンたっぷりの「ハマコマチ」が、遠州から出荷されますよ。Cimg2339

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