農産物フェアー
JA主催の秋祭りなどが終わって、集大成のような形で県の農業フェアーが開かれる。
単に新鮮で安い農産物を知って買って頂くという段階から、少し発展を見せているのだ。
地産地消との掛声が、一向に生産者の福音につながらない。
それは単に不特定の消費者に向かって『お願いします』と言っているに過ぎないからだ。
ちゃんと業と業を結び付けて、その業にとってもメリットになるようにしなくちゃ駄目だ。
例えば「身土不二」を売りにした外食と提携するとか、組織的なやり方が必要だ。
これまで私は多くの場合、主催者の側でこの種の催事を見てきた。
今回は、逆の側に徹して見てみる事にした。
多くの出展者が、産物を持ち込んで「さあ、如何ですか」と言うパターンになってしまう。
イベントとしてはそれも面白いのだが、フェアーの目的は本当の情報の伝達なのだ。
誰にどんな情報を伝えたいのか、まず自ら明確にしてかかるべきだろう。
そんな視点から見ていくと、面白いものもけっこう有る。
静岡特産のミカンだって、色々な種類もあって意外と面白い。
サポーターの皆さんが、歌を作って歌っていた。
「♪富士の お山を 背中に向けて
駿河の お国は ミカン山
するが訛りの うまいずら
親子三代 自慢のミカン
お届けしますよ 真心を♪」
ちょっと歌詞は古臭いけど、素朴で良かった。
農産物には、面白さが一杯ある。
その本当の面白さを、面白く説明する技術を開発したいものだと思う。
恐らく、こうした努力がもっとグレードアップした形で、次の時代のマーケティングへと発展していくのだろう。
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