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2007年1月 6日 (土)

熟年メッセージ

青春を謳歌しているつもりの私にとって、いくばくかの抵抗があった。Cimg2555

「熟年メッセージ静岡2007」を覗いてみようという、その心境に対してである。

今日、第7回目になるその発表会が開かれた。

応募のあった75名から選ばれた8名が、それぞれの思いをかたる。

いゃ~あ! 聞きごたえがあった。Cimg2565

熟年には、熟年でなけれ語れない事があった。

圧巻は、富士市の松井美智子さんである。

13歳の時、満州で終戦を迎える。

父は殺され、母の着物などの物々交換で飢えをしのいで二年間。

帰国の列車も途絶え、港までの歩いての一ヶ月間。Cimg2564

多くの人が倒れ、死んでいく。

やっと港に着いて乗った船では、コレラが発生。

ばたばたと死んでいく人々。

松井さんも、弟を失う。

飢えと恐怖を乗り越えて、桟橋を這って、やっとの思いで日本に上陸。

その松井さんに、同船の人々が声をかける。

「美智子ちゃん、ありがとう。あなたのお陰で生きて帰れました。」

「元気で、生きてね!貴方の吹くハモニカが、支えだったのよ。」と。

そう!彼女は、コレラで閉じ込められた復員船の中で、一ヶ月間ハモニカを吹き続けていたのだ。

ふるさと、赤とんぼ・・・・・この響きが、みんなを励まし続けていた。

「今私は、子供達に命の大切さを、大勢の命に支えられて自分の今が有ることを伝えたい。」と締めくくった。

そして、その復員船で持ち帰ったハモニカを、力強く吹いてくれた。

私の目に涙があふれて、止まらなかったのは言うまでもない。

人生の目的は何か。Cimg2562

それは、自分でしかできない人生を見つけることだ。

熟年には、みんな踏み越えてきた人生がある。

私にとって、少しばかり教えられる一日になった。

「 還暦に なっても学ぶ ことばかり 」なんだろうな~。

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