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2007年1月31日 (水)

たかが茶なれど

当然のことながら私達は、生きるために多くの水分を必要としている。

人間はその水分を、色々と工夫しつつ摂っている。

時にその日常的なものを、嗜好や趣味的なものにまで昇華させてきた。

茶は、その最たるものだと思う。

お茶の有用性を見出したのは中国人で、その歴史は臣前漢の時代にさかのぼる。

紀元前のことだ。

神農の伝説によるなら、5000年前のことになる。

このお茶を日本列島に伝えたのは、仏教修行で大陸に渡った留学僧たちである。

僧院で、覚醒の薬として使われていたのだ。Cimg2659

このお茶が、寺院から庶民に広まるのは、鎌倉時代である。

栄西禅師の著した喫茶養生記が大きな契機になった。

「茶は、養生の妙薬」として知られるようになり、畑の畦際などに茶樹を植えるようになったのだ。

カテキンやテアニン、各種のビタミンを多く含むお茶は、今日で言えば総合サプリメントだった。

結果として、日本人の寿命を幾分長くしたのだろうと思う。

お茶を喫することを、形式美にした室町将軍の足利義満である。Cimg2660

さらに戦国時代末期、千利休らによって総合芸術として、精神文化の世界にまで昇華させた。

いま、その日本のお茶文化が、世界の各地で注目され始めている。

日本食ブームも手伝って、日本の高級煎茶が少しずつ飲まれるようになっている。

そして昨年の輸出量は、1500トンと前年の1.5倍になった。Cimg2661

茶に関わる出版物も世界の各地で発行され、中国産茶も含めて多彩な茶商品がスーパーに並ぶようになっている。

たかが茶だけれど、その中に秘められたものは無限なのかもしれない。

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