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2007年2月 7日 (水)

砂漠化と農業

農業が、地球の砂漠化を押し進めてきたのではないか? 

総合地球環境学研究所の佐藤洋一郎教授の指摘だ。Cimg2690

中国のタクラマカン砂漠で発見された小河墓遺跡からは、200体近くの小麦の袋を抱いたミイラが出土している。

それに、太い木の柱や牛の頭骨が出土し、4000年前にそこで農業が展開されていたことを物語っている。

今は砂漠の只中だが、そこは緑豊かな土地だった可能性が高い。

さらにこの遺跡から100km東に行くと、そこには楼蘭王国があった。

この楼蘭も800年の繁栄の後、紀元400年頃には忽然と消えてしまっている。Cimg2691

佐藤教授は、その砂漠化の原因の一つが、人間活動の結果ではないかと言う。

つまり、水を引いて潅水し農業を続けた結果、土壌に塩がたまって穀物はおろか草すら生えなくなった可能性を指摘するのだ。

そういえば、文明の発祥地メソポタミアも、今はほとんどが砂漠になっている。

雨の少ないオーストラリアでも、塩害の影響は深刻になっている。Cimg2692

人間はこれまで、農業生産の拡大のために、品種改良と化学薬品(肥料・農薬)の開発、それに灌漑用水の整備に必死になってきた。

ところが、そうした行為が自然環境のバランスを崩し、見えないところで食糧危機を生み出している可能性がある。

多様性の維持と言うことと、人間の知恵の程度を謙虚に見詰めなおす必要がありそうだ。

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