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2007年3月17日 (土)

技術の保守性

企業の研究部門は、その会社の成否を握っている。

いかなる技術が、生産性を高めるのか。Cimg2942

どんな製品が売れるのか。

企業が好調な時だって、研究部門は注目の的である。

優れた技術、突出した生産性を実現できれば、企業はそれだけで飛躍できるのだ。

だが農業部門の研究者は、そんな訳には行かない。Cimg2943

一部の農企業では研究開発部門を内包するようになったが、多くは公共研究機関が研究を担っている。

その研究機関で開発された技術が、なかなか浸透しないのだ。

おそらく転地をひっくり返すくらい革新的技術で無い限り、なかなか浸透していかない。

(独)中央農業総合研究センターの開発した「ロンぐマット田植技術」もその一つだ。Cimg2944

これまでの箱育苗に比べれば、10倍位の省力になるはずだ。

しかるに、初期投資に金がかかるとか、慣れた技術のほうが安心などと、

これまで通りの重労働を続けている。

そこで中央農研では、技術を現地に普及するために出前講座なるものを始めた。

ところが、これもなかなか難航している。Cimg2945

地域には地域の職域があって、地域の技術者の保守性の前で立ち往生と言ったところだ。

地域の技術者の頭ごしに、そんな技術を普及されたら自分達の技術者としての立場が無いと言うのだ。

「てやんで~! 立場もくそも有るもんかい。

悔しかったら、もっと良い技術を開発してみろい!」

と、言いたいのは山々だが、そこは大人の話と言うことになってしまっている。

実は、農業の世界がなかなか変わらないのは、技術者が頑迷な保守派であること。

それに制度と団体、極めつけは生産者の技術音痴にある。

あえてリスクに挑戦してこそ、産業は発展していく。

みんなそろって、一歩前に足を踏み出そう。

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