マスコミの体質
マスコミは、今や立法・司法・行政機関と並ぶ、第四の権力機関だ。
マスコミは、とかく記事を面白く作ろうとする傾向にある。
そして、他人に厳しく自分には甘い。
ペコちゃんの不二家は、テレビの某司会者の誤った発言から、今日の窮状に至った。
司会者は「不二家は、シュークリームの原料に『消費期限切れ』牛乳を使っている」と発言した。
使われた牛乳は、超高温殺菌されたもので消費期限の表示対象にならないものだったのだ。
だが不二家は、報道に慌てふためいた。
慌てた挙句、マスコミに事実を正しく説明することができなかった。
但し、正しく説明したところで、マスコミが真実を伝えたかどうかは疑問だ。
マスコミと言うものは、それを「不二家の隠蔽」と逆に糾弾したいほうだからだ。
ニュースと言うものは、影響が大きければ大きいほど価値がある。
8年ほど前のことだ。
久米寛が埼玉県の農産物について、「ダイオキシンが、含まれている。」と報道して、
大変な風評被害をもたらしたことがある。
あの時も、各地で分析調査をすることになって、それぞれ各地で結果を公表した。
分析結果は、大気中に含まれている程度の極微量が検出されたのだが、
つまり、分析機械が極めて精密なため、ゼロと言う数字にはならないのだ。
この時ある記者氏は、「ゼロでは無いんでしょ ! 。入っているって認めなさいよ。」
と鋭く詰め寄ってきたのを覚えている。
機械の誤差の範囲内だと説明すればするほど、そのトーンが上がってくる。
つまり記者氏は、面白い記事を書きたいのだと思った。
「あるある」のように、マスコミの言動に完璧な「安全・安心」を求めるのは、なかなか難しいようだ。
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