茶詰めの儀
西暦1605年、関ヶ原の戦いに勝利した家康は、駿府の地で大御所として隠居する。
薬事に明るくて、お茶が健康に良いことを知っていた家康は、
今日の静岡市北部の足久保あたりで茶を栽培させた。
そうして、春に収穫した茶を、標高1,100mほどの安部川上流の大日峠に保存し、
秋になって熟成してから喫したと言う。
その古事にならって、8年前から一連の大御所献上行事が行われている。
そして今日、最後の将軍徳川慶喜の屋敷跡「浮月楼」で、茶詰めの儀が行われた。
そこで私は、
「この茶詰めの儀は、400年のふるきを訪ね、お茶の町静岡に新しい風物詩を生み出そうとするものだ。
まさに、歴史を手掘りするような催しだと言える。やがて熟成茶の味わいが認知され、
本山茶に新しい光が当たるようになるのではないかと思う。
静岡に行ったら、是非あのお茶を買わなくてはならないと言う風になっていただきたい」
秋には、久能山東照宮に徳川宗家の宗徳さんを迎え、口切の儀が行われる。
熟成してどんなお茶になっているか今から楽しみである。
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