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2007年5月26日 (土)

プーチンの深遠なる戦略

ロシア大統領のプーチンの話だ。

あのクールな面持ちでロシアを率いて、既に八年目である。

この間情け容赦なく、超合理的な判断を続けてきた。

テロ対策しかりで、何人死のうと平然としている。Cimg2977_1

前エリチィン大統領取り巻きのハザルコスキーなどの政商を全て粛清して、

豊かなエネルギー資源を全て,国家の監督下に置いたのもそのひとつだ。

そうした布石を踏まえて、プーチンのエネルギー外交が展開する。

EUに接近するウクライナを厳しく牽制したり、

ドイツからの長期債務を棒引きにしたりなどだ。

2002年、アメリカのイラク侵攻を見越したプーチンは、

原油価格が高騰することを前提に、ドイツのシュレーダーと交渉に入った。

ロシアは、ドイツに68億ドルもの長期債務があった。

この債務の返済を、1/20のわずか3.5億ドルに負けさせてしまった。

プーチンの辣腕なる所以である。Cimg3341

その条件は、やがて高騰するだろうエネルギーの安定供給であった。

だが、ロシアからの天然ガスのパイプラインは、ウクライナを通ってヨーロッパに送られている。

2005年、ウクライナとの間で大きな対立が起こった。

ヨーロッパに傾斜するウクライナに、天然ガス供給価格をEU並みにすると通告したのだ。

つまり、それまでの三倍の価格にすると言うのだ。

ウクライナは、いざとなればヨーロッパ向けのそのパイプラインを止める事が出来る。

それを見越してプーチンは、北海の海底にパイプラインを敷設することにしていた。

その敷設のために、西ヨーロッパパイプライン会社を設立。

そして、この会社の社長に、なんと選挙に落選したてのシュレーダー元大統領を据えた。

はたして、借金棒引きの時の密約であったのかどうか?

そのプーチンは、国内での人気がすこぶる良い。

何故なら、悪徳政商を懲らしめ、外国の借金を棒引きにし、国の強いアイデンティテーを実現してきたからだ。

そのプーチンが、思いの他日本びいきなのだ。

プーチンは、柔道の練達でもある。

どうやら娘さんも、柔道をやるらしい。

柔道での「修身」を座右にしているのだとか。

中央アジアのアラル海が、干上がり始めているそうだ。

砂漠に囲まれたアラル海は、琵琶湖の百倍もの面積があった。

そのアラルの湖面が、1/4になった。

そのアラルのかつての湖底の地下深くに、豊かな天然ガスが眠っている。

プーチン、未だ53歳である。

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