アダムとイブの頃から、葡萄は豊穣のシンボルだ。
子沢山だから、セックスのシンボルでさえあった。
昨年の秋から、剪定、施肥、芽掻き、誘引、花房整理、摘粒などと
日常の潅水以外にも様々な作業がある。
虫もつくし、病気にもなる。
そんな葡萄を甲斐甲斐しく育ててきて、
房が重くたれ、色付き始めている。
それを支える棚も、10cmは下がっただろうか。
その分だけ、豊穣ということだ。
毎朝、その豊かな稔りの色付を巡視する。
その閲兵官の私の顔は、おそらく誇りに満ちているはずだ。
そして彼女らは、最敬礼で体を震わせて私を迎える。
そんな、一年で一番幸せなときを迎えようとしている。
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