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2007年6月24日 (日)

もとの黙阿弥

影武者になった黙阿弥のことだ。

影武者は、黒沢明の映画で武田信玄の「影武者」が有名になった。Cimg3511

だが、黙阿弥は戦国初期の男だ。

大和の筒井順昭が死に際して、

島左近らに遺言する。

「跡継ぎの順慶が、未だ三歳である。

我もし死せば、松永弾正が我が家を攻めること必定。

わが死後三年は、ふかく喪を秘すべし。」Cimg3512

そして、奈良に住む盲人が、自分にそっくりだと言う。

そのそっくりさんを、影武者にせよ。それが遺言になった。

島たちは、忠実に遺言を守って、黙阿弥を順昭に仕立てたのだ。

結局のところ、味方までも黙阿弥を主君と思う込むようになる。

足掛け十年。黙阿弥はずっと筒井順昭を演じ続けた。

が、順慶の元服で黙阿弥の役割は終わる。 Cimg3513

元の乞食坊主に、放逐されてしまったのだ。

それで、「もとの黙阿弥」と言うようになったのだそうだ。

何だかこの話、定年を迎えた団塊の世代にも通じるような気がする。

一生懸命役割を務めてきて、もう若君が元服だから引退してよねって。

それで、乞食坊主ならぬ、年金坊主になるのだけれど・・・・。

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