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2007年7月10日 (火)

純血にこだわって!

鶏の話だ。Cimg3606 

日本の古来からの鶏(地鶏)は多種多様で、それぞれの地域に様々な鶏がいた。

それが昭和37年、畜産の自由化と共に様相が一変した。

外来の白色レグホン一色に、塗り替えられてしまったのだ。 Cimg3615

大量効率生産が時代のトレンドで、国産の地鶏はほとんど駆逐されてしまう。

そんな45年間、それでもと国産の純潔にこだわり続けてきた人がいる。

島田市に住む星野雅史さんだ。Cimg3608

星野さんは、生涯を賭けて黒色のシャモを育て続けてきた。

黒は、メラニン色素である。

星野さんの育てたこの黒い鶏は、生命力が強く鶏特有の臭みが少しも無い。Cimg3613

銘柄を「一黒シャモ」と言う。

そして全国の幾つかの所で、その土地ならではの産物として育てられている。

もちろん静岡県でも、5ヶ所ほどで特産化されている。Cimg3618

藤枝市の「蕎麦酒 かわかつ」さんのように、このシャモの肉やだしを売りにしているお店もある。

星野さんの努力は、40年もしてやっと認められつつあると言うことだろうか。

タマゴと言えば白色レグホン、鶏肉はブロイラーが当たり前だった。Cimg3620

それがヤツと、その地に育ったシャモとして認められるようになったのだ。

「国粋主義を貫いてよかった」星野さんの述回である。

星野さんの所では、生命力の強い青色や褐色の卵など、

鳥の世界はこんなにも幅があったのかと、驚かされた。

ちなみにシャモとは地鶏のことで、在来種の血液が50%以上で、

かつ平飼いで80日以上飼育した鶏を言うのだそうだ。

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コメント

×純潔→○純血 だと思います。

投稿: | 2007年7月16日 (月) 12時03分

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