純血にこだわって!
日本の古来からの鶏(地鶏)は多種多様で、それぞれの地域に様々な鶏がいた。
それが昭和37年、畜産の自由化と共に様相が一変した。
大量効率生産が時代のトレンドで、国産の地鶏はほとんど駆逐されてしまう。
そんな45年間、それでもと国産の純潔にこだわり続けてきた人がいる。
星野さんは、生涯を賭けて黒色のシャモを育て続けてきた。
黒は、メラニン色素である。
星野さんの育てたこの黒い鶏は、生命力が強く鶏特有の臭みが少しも無い。
銘柄を「一黒シャモ」と言う。
そして全国の幾つかの所で、その土地ならではの産物として育てられている。
藤枝市の「蕎麦酒 かわかつ」さんのように、このシャモの肉やだしを売りにしているお店もある。
星野さんの努力は、40年もしてやっと認められつつあると言うことだろうか。
タマゴと言えば白色レグホン、鶏肉はブロイラーが当たり前だった。
それがヤツと、その地に育ったシャモとして認められるようになったのだ。
「国粋主義を貫いてよかった」星野さんの述回である。
星野さんの所では、生命力の強い青色や褐色の卵など、
鳥の世界はこんなにも幅があったのかと、驚かされた。
ちなみにシャモとは地鶏のことで、在来種の血液が50%以上で、
かつ平飼いで80日以上飼育した鶏を言うのだそうだ。
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コメント
×純潔→○純血 だと思います。
投稿: | 2007年7月16日 (月) 12時03分