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2007年9月24日 (月)

月はおぼろ

淡々とした時の流れは、当然大切なことだ。Cimg4069

そういう意味で、日常を疎かにすべきではない。

でも、日常を日常にするためにも、非日常が必要だ。

中秋を迎えて、各地で観月の集いが開かれている。Cimg4074

かつて、観月などと言うものは、日常の節目に過ぎなかった。

どの家でも、団子だったり牡丹餅だったりを供えて、ススキを飾る。

日本の、極自然な風物詩であった。Cimg4076

それも今では廃れて、月見を口実に群れるようになった。

私も今日は、釣耕苑の観月会の夕べに出かけた。

月は、僅かに顔をのぞかせただけだが、Cimg4079

尺八の音色に聞きほれてしまった。

釣耕苑のたたずまいとも相俟って、電子オルガンと尺八は正に非日常の境地であった。

奏者は縄巻修巳さんで、牧ノ原市出身の方だ。Cimg4080

特に、古代の尺八、「天吹」の音色は時代をワープさせてくれた。

天吹は、江戸期までは武士のたしなみでもあったそうな。

しかし今日、奏者は数人しかいないと言う。

その天吹で、平家の公達「敦盛」を聴くことができた。Cimg4078

笛そのものが、「青葉の笛」なのである。

非日常と言うよりも、はるかな時の流れを忍ばせる響きであった。

恐らくは、戦国の武将達も・・・・・、

見方ヶ原に攻め入った信玄も、月を見上げてこのような笛の音を聞きつつ、

倒れたのではなかろうか。

否、この「天吹」の音は、多くの兵どもの心の音ではなかったのか。

おぼろな月を見上げながら、そんな事を考えていた。

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