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2007年10月12日 (金)

ピーナツ工場と輸入停止

今、国内のピーナツ不足が深刻になっている。

ピーナツは、国内需要の約8割を中国からの輸入に依存している。

その中国からの輸入が、この9月から止まってしまったからだ。

日本では、一昨年6月に農薬に関してポジティブリスト制度が適用された。

基準の無い農薬残留の加減は、0.01ppm以下でないと許容されなくなったのだ。

それで、日本で許可されていないBHCなどの成分が検出されると、全体が輸入禁止になる。

それを恐れた中国当局が、日本向け落花生の検査業務すら停止してしまったのだ。

はてさて、困ったのは日本のピーナツ工場だ。Cimg4170

原料が無くては、工場を停止するしかない。

そんな折、富士市にある(株)かつまたの、勝亦弘次社長を訪ねた。

勝亦さんの会社は、生落花生を主な商材にしている。

もちろん、近在農家からの仕入れもするのだが、とても需要に応じきれない。

それで早くから、中国山東省に契約農場を確保し、有機栽培を指導してきたと言う。

今日では、その面積は1,500haに登る。Cimg4180

そこで生産された落花生を、8ヶ所の協力工場で一時加工する。

その冷凍落花生を輸入し、二次加工して販売するのだ。

勝亦さんの所は、幸いにも半年程度の在庫のお陰で、操業休止を免れている。

しかし、この輸入できない状態が長期にわたると、輸入先を他に求めなくてはならなくなる。

中国政府は、日本向け輸出は停止したのだが、西欧や韓国にはこれまで通り輸出を続けている。

買い手と売り手の関係であるが、

日本国内の生産がエンプティーなら、売り手は相当に強い態度でもまかり通るのだろう。

日本の食料確保の、将来を予測させるような事象ではないだろうか?

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