« お茶に貞く | トップページ | おむすび交流会 »

2007年12月16日 (日)

自然堤防

川の流れとか波などによって、自然に出来た帯状の丘のことだ。

古来の集落は、大抵この自然堤防の上に出来上がっている。

私の住む集落も、江戸時代になる以前から、この堤防上にある。Cimg4705

だから我が家の北側は、ちょっと小高くなった堤防になっている。

そこは官地だから、竹や雑木の茂るブッシュだ。

そのブッシュが帯状に連なって、この村独特の景観にもなってきた。

実はこの自然堤防が、近世においては何度も大きな役割を果たしてきた。

それは、水争いだ。Cimg4706

太田川が氾濫すると、村の北側まで水が押し寄せる。

村の水田は南側にあるから、村人はこの堤防で水を防ごうとする。

ところが北側の集落(蛭池という)では、たまったものではない。

つまでも池になって水に浸かっているから、稲も腐ってしまう。

それで、船に乗って堤防を切りに来る。

それをさせじと、戦が始まる。Cimg4707

そして、370年前には、死者まで出している。

こぎ寄せた舟から放った矢が、守っていた若者の胸を貫いたのだ。

何百年も守ってきた堤防だが、最近、その所有が国から市に移管された。

それで先週、市の担当官がやってきて、私達にお達しがあった。

「青線、赤線の土地が市に移管された。それで、地着きの者に売り渡す。

それぞれ求積図を作成して申請するように。価格は市価の半分位にする。

もし申請しないようだと、いずれ使用量を徴収することになる。」と言う。

私達は、アングリと言うよりも、「悪代官とは、かくなるものか」と思ってしまった。

一体全体、歴史と言うものをどう考えているんだろうか。

俄然、一人が発言した。

「この数百年間の、管理量を払って欲しい!」

市の悪代官氏は、悪い物を食べさせられたような顔をして帰っていった。

|

« お茶に貞く | トップページ | おむすび交流会 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 自然堤防:

« お茶に貞く | トップページ | おむすび交流会 »