施設園芸の危機
施設園芸は、私達の暮らしを随分と豊かにしてくれた。
バラやガーベラの花が何時でも手に入る。
駿府に隠居した家康が、初春に茄子を食べた。
その茄子が一個一両もしたと言う。
その茄子は、駿河湾の暖流と油紙で覆われたハウスで作られた。
だが今日のハウス園芸は、重油の暖房で成り立っている。
その重油価格の高騰で、施設園芸は軒並み苦境にあえいでいる。
今では85円/㍑だ。
この燃料コストは、メロン栽培では40%を上回るに至っている。
とても、やってられない状況にある。
だから生産者は、冬場の生産を見合わせたり、
メロンをやめてレタス、キクを止めてユリになど、
エネルギー消費の少ない作物に転換している。
暖房手段を電気とか木質燃料に転換する人など、
生き残りをかけた努力が続いている。
この危機が突破できないと、園芸の歴史も、私達の食卓も危うくなりそうだ。
投機資金が元凶とは言うものの、一体誰が原油を高騰させているのだ!!!
今私達にできることは、脱石油の技術開発でしかない。
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