造形
実は私は、子供の頃から図画が嫌いである。
物を把握する力が弱いのか、からっきし描写が駄目なのだ。
見事な絵を描くやつがいると、そいつを天才ではないかと思ったりした。
要するに、私にはそんな能力が備わっていないと諦めてきた。
木偶や埴輪は言うに及ばず、雛人形なんてのもそうだろう。
本来人間は、ロダンとまで行かなくとも、創造と造形意欲の塊なのかもしれない。
ガラスや金属の造形が体験できるし、プロの研鑽の場にもなっている。
言ってみれば、造形と触れ合える場、自己発見の場でもある。
がしかし、自分の不器用さを身にしみて知っている者にとっては、
これは容易に近寄りがたい部分だ。
が、密かなる羨望はある。
俺だって、やりゃあ~出来るんじゃないかと。
そんなことを思いながら、尻尾を巻いて帰ってきた。
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