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2008年3月 1日 (土)

バーミヤン

4月8日は、花祭り。

昭和30年位までは、どこのお寺でも花団子を振舞った。

釈迦の生誕の日だからだ。Cimg5044

子供達は、その花団子によって釈迦というものを知った。

釈迦にしろキリストにしろ、苦行のすえ人の心を救う道を悟った。

そして、その悟りを教えとして残したのだ。

キリストは聖書に、釈迦は経文として、何れも弟子たちが纏めたものだ。

しかし、仏教の場合、経文だけでは難しすぎて、信仰の対象にならない。

「空即是色、色即是空」などと言われても、・・・それは哲学なのだ。

それで、誰でも分かるようにするために、釈迦の生涯を物語として彫刻することが始まった。Cimg5046

それがガンダーラ(パキスタン)あたりであったようだ。

やがて、その彫刻の中心にいる釈迦が、菩薩として独立するようになる。

釈迦の教えとは異なった仏像信仰の始まりだ。

バーミヤンの渓谷に作られた38mもの大仏も、そうして建設された。

期限100年頃のことだから、その大仏造営に何万人が関わったことだろうか。

三蔵法師がバーミヤンを訪れた時(600年)、ここの石窟に数千人の僧侶がいたという。

今ではアフガニスタンの片田舎でしかない。

そして、二つの大仏もタリバンのミサイルで破壊され、見る影も無い。

賽の河原と同じで、人間のすることは・・・いつも救いようがない。

2,000年も前に作られた仏像の端正な顔を拝みながら、そんな感慨にふけった。

はたまた、砂の中から掘り出されたばかりのような石像に、

千数百年前の物語を連想してしまったりする。

静岡県立美術館の今回の展示は、そんな心の展示である。

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