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2008年4月19日 (土)

京都と野菜

京都の八坂神社の東側に、「いもぼう」と言う京料理の老舗がある。

東屋風の清楚なたたずまいをしている。Cimg5325

この老舗の名物が、その名の通りエビイモである。

海老に似た形の里芋だ。

この芋を、魚(ほっけの干物?)と煮込んである。

独特の味わいなのだが、仮に田舎で「芋の煮付け」として出されれは、Cimg5324

特になんと言うことはない料理かもしれない。

それが、京都東山の一角で食すると、それなりに納得してしまうから不思議だ。

恐らく、幕末に京に上って国政を論じていた若者達も、ここでこの料理を食したのではないかと考えてしまう。

15年ほど前だろうか。Cimg5323

京都1200年祭があって、京都ルネサンス運動が提唱された。

京野菜の復権も、そのとき以来の動きである。

お陰で今では、賀茂茄子やエビイモ、壬生菜、聖護院大根などの忘れられていた野菜が注目されている。

がしかし、京料理に使われるエビイモの85%は、実は静岡県磐田市で生産されている。Cimg5319

昭和初期にこの地域で作られるようになったのだが、肥沃で透水性の良い土がこの芋に適していた。

本家の京都では都市化の影響で生産が減ってしまって、今ではこの地域が主産地と言う訳だ。

はてさて、その芋を地元でなく京都までわざわざ食べに行くのだから、

食と言うやつは面白い。

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