人とその環境
江戸の昔「田舎の十年より、江戸の昼寝一年」などと言われたそうだ。
それだけ、情報の集まる江戸には価値があると言う訳だ。
私の場合にも、かつては情報の洪水の中で暮しているようなものだった。
それが今、極限られた情報の中で生活している。
限られた情報の中で考えることは、自ずと制限されたものになるのだが・・・・。
江戸の昔、自由と権利という言葉と概念を創ったのは、福沢諭吉だ。
攘夷熱と新撰組が跋扈していた頃、慶応二年の「西洋事情」によってである。
封建の世の当時、この国にリバティとかライトなどと言う概念の片鱗もあるはずが無い。
しかるに福沢は、西洋の書物を読み、咸臨丸での渡米などを通じて、
西洋発展の原動力が、この自由と権利にあると見抜いたのだ。
けだし、卓見と言う他無いだろう。
幕末の思想家吉田松陰は、限られた情報の中で憂国の熱い思いを醸し、
松下村塾と彼の行動を通じて、長州人の価値観を倒幕へと大きく変えてしまった。
松蔭は、伊豆下田港でアメリカ艦への密航に失敗し、29歳の若さで刑死している。
明治維新への先駆けとなったのだ。
ともあれ私達凡人は、求めて価値ある情報を浴びなくっちゃいけない。
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