人生の旬
猛暑が去って、稔りの秋を迎えている。
一年で最も、旬の食材が豊富になる時期だ。
リンゴや柿、栗や柑橘などの果実は勿論のこと、地味な野菜にも注目したい。
特にサトイモやナス、ゴボウ、キノコは、殊更な旬だろう。
里芋のあの独特のぬめりの成分は、ムチンという解毒作用のある酵素で、
肝臓や腎臓を丈夫にしてくれる。
秋茄子のあの紫は、アントシアニンでコレストロール値を下げてくれる。
牛蒡だって、植物繊維の塊だ。
茸は、ビタミンやミネラルの宝庫だ。
要するに旬の野菜には、夏の疲れを癒す素材が揃っている。
ところで話は、人の生き方である。
養生訓で有名な貝原益軒が、人間の秋について書き残している。
彼は「人間は、60歳からが収穫期なのだ」と言っている。
事実彼は、60歳からの26年間に52冊の著作を残している。
人生色々と経験してきて、落ち着いて物を見極め、
着実な仕事が出来るのが60歳からという見本でもある。
つまり人間の旬は、60歳からだと思わなくっちゃいけない。
旬の野菜を頂きながら、随分と元気が出たような気分である。
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