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2008年9月15日 (月)

よお~おやんなさる!!

丹後の皆さんが呆れていた。

まほろばの丹後を100km走った後「よお~・・」と言われたのだ。

この暑い中を、しかも100kmも、と言う訳である。

散々体を痛めつけて、体全体が泣き出すようなそんな思いをして、

野を越え山を越え、ひたすら走り続けるのだ。

そんな無茶なことを、やる理由が無くてはいけないのだが。

・・・・・・

そもそも人生と言うのは、実に単調なものだ。

朝起きて顔を洗って、電車で仕事に行く。

仕事先では色々とあるけれど、それも日常の一齣に過ぎない。

友人と一杯やって帰宅したとしても、どうと言うこともない。

そんな単調な毎日を、私達は延々と続けているのだ。

だが、ウルトラマラソンは、そんな単調さとは別物だ。

その1km1kmが、自分との戦いなのだ。

どこで「もう駄目だ。」と妥協するのか否か。

その「駄目」の声を押しのけて、100kmのゴールに辿り着く。

これは単調な人生に活を入れるドラマなのだ。

90km近くに間人(はしうど)と言う集落がある。

聖徳太子の母・間人皇后が大和政権の騒乱を避けて暮した所だ。

今年、この集落の皆さんが、挙って私達ランナーを迎えてくれた。

との軒先にも家族打ちそろって、「よう、頑張ったな~」と声援してくださる。

村の有線放送からは、ランナーを励ます歌が流れている。

単純な私なぞは、これだけで全身から涙がこぼれてくる。

走る側も励ます側も、何がしかの気分を共有しているのだ。

ゴールの後、呆けたような顔をして湯船に浸かりながら、

苦しかった一日を思い出そうとする。

すると、そこには何も無いのだ。

たった今しがたの苦しさが、過去のものになっている。

残っているのは、やり遂げた充実感だけだ。

13時間03分のドラマ。

単調な私の人生は、これで再び元気を取り戻すのだ。

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