彼岸の山
空気も秋らしくなって、珍しく秋晴れの彼岸になった。
今日も、小笠山の尾根道を走った。
緑陰のトンネルを走り出すと、細胞の一個一個までが生きているという感じになる。
人間が生きているというのは、こういう事だと思ってしまう。
人間の脳は、そのことに集中すると他のことは見えなくなるものだ。
例えば、大変面白い話を伺ったりしていると、後にその話し手の服装を思いだせなかったりもする。
私達の頭も、相当の選別性・指向性を持っているのだ。
頭のレーダーを特定の所に向けると、他のことは眼中になくなる。
煩悩も名誉欲も、はたまたこの社会に対する意欲も同じだろう
山を走りながら、様々なことを思っている。
家族のこと、私のこれからの生き方のこと、そしてこの街の事だったりする。
時折、大きな蛇が路上に現れて、私の瞑想は中断するのだが。
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