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2008年9月 1日 (月)

民族と国土

日本民族は、特異な民族かもしれない。Cimg5606

日本人の多くが、自分達は単一民族だと思っているからだ。

現実は、南方から渡って来た原住民と大陸からの渡来人の混血だ。

だから東南アジアや蒙古、朝鮮族、漢民族など雑多な血が混じっている。

それにも拘らず、国土が海に囲まれているために、私達は固有の民族感を持つようになった。Cimg5650

一方大陸では、国土と民族は始終入れ替わってきた。

だから中国にしても、ユーラシア大陸の都市のほとんどが、町を城壁で囲んだ城塞都市である。

日常的に外敵に脅かされ続けてきたからで、日本にはそんな都市は堺を除いては例がない。

大陸では、都市が滅びれば、人々は流浪の民になる他なかったのだ。Cimg5604

例えば、旧約聖書に登場するエデンの園はアルメニアに在った。

黒海とカスピ海の間の辺りだ。

アルメニアがウラルトゥ国として栄えたのは、紀元前10世紀頃のことだ。

そしてその後は、ペルシャに、続いてアレキサンダーに支配され、Cimg5563

11世紀にはトルコの圧迫を受けて、シリア方面に移住を余儀なくされる。

13世紀にはモンゴールに、14世紀にはエジプトに滅ぼされる。

15世紀には、チムール帝国に飲み込まれてしまう。

勿論そのたびに、虐殺や略奪が繰り返されている。

そして遂に、オスマントルコによって、トルコとイランに国を二分されてしまう。

1991年にソ連が崩壊して独立したアルメニアは,その片方のイラン側に過ぎない。

残された半分は、トルコ東部のアルメニア高原に広がっている。

あのノアの箱舟が漂着したとされるアララト山は、そのトルコ領の高原(5123m)にある。

それほどに、民族と国土は流動的なのだ。

現代は、グローバルに人も物も行き来する時代なのだが、

この日本人の国際感覚は、限られた列島の中からの発想でしかない。

悲劇の民族の地、アルメニアを何時か訪ねたいと思っている。

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