輪島と風土
キリコとは、伸し餅を切った様な形の神灯である。
キリコのその巨大な行列祭が、夏を通じてどこかで行われている。
「キリコ祭りにゃ、帰ってこいや」と言われるキリコは、能登に800基もある。
衝撃の奇祭かもしれない。
一つの太鼓を、大勢で代わる代わる打つ。
伝承では、上杉謙信の兵をこの太鼓で撃退したと言う。
一向宗の拠点であった能登は、民衆の力の象徴としてこの太鼓があったのかも知れない。
鬼面で踊り叩く太鼓には、そんな民衆の底力が伝わってくる。
そして、輪島の朝市だ。
だが、古い昔は、観光客なぞ無かったはずだ。
農林水産物を中心にした市で、
それが、一躍注目されて観光地化した。
朝市組合のおばあちゃん達も、観光振興を担う一員なのだ。
毎日のことだから、客あしらいはお手の物である。
一声かけたが最後、買わなくっちゃならなくなってしまう。
人々の生き様と、現実とをコントラストをつけ見せてくれるのが輪島だ。
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