お茶と日本人
その中国の茶が、
1200年前、留学僧の永忠らによって、この日本に伝えられる。
そのお茶が室町時代の後半から、庶民の段階にまで広がってくる。
上流階級iは茶の湯であり、庶民にとっては養生の妙薬(サプリメント)だ。
それにそのお茶も、中国から伝来した方式や製法を鵜呑みにしたのではなく、
少しずつ時をかけて日本化してきた。
結果として今日、日本のお茶と中国のそれとは随分違ったものになった。
とは言え、この国の多くの人々が日常的に茶を飲むようになったのは、
戦後のことかもしれない。
静岡駅の南口に、お茶プラザがある。
そこに行くと、日本茶インストラクターが丁寧にお茶を淹れてくれる。
そういう意味で、日本茶は最も日本的なものの一つではなかろうか。
或いは、日本人の何物かが感じられるものかもしれない。
でもそんな忙しなさとは別に、
「ホッとする一息の味わい」を楽しむもの大切なことだ。
金沢ゆうさんの「東京の日本茶カフェ」出版記念シンポで、
そんな事を思っていた。
恋愛とは、二人でお茶を飲むこと、
結婚とは、二人でお茶を淹れることだそうだ。
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