遠江
そして、その遠州の呼称は遠江に由来する。
私の住む磐田市に、かつて遠江の国府と国分寺があった。
では、遠江とは何処のことか。
それは、大井川から浜名湖までの地域を指す。
だが、遠江(トオトウミ)とは「都から遠くにある淡水湖」と言う意味だ。
かつて琵琶湖は、淡海(アワウミ)と呼ばれていた。
やがてこれが訛って、近江(オウミ)と呼ばれる。
1498年の大地震で今切口が決壊して、現在のような希水湖になったのだ。
淡水湖だった浜名湖は、遠い近江だ。
奈良の都から見れば、遠国の僻地だったのだが、
今日では一大工業生産地域だ。
静岡県は、愛知県、神奈川県に続く全国第三位の工業製造品出荷額を上げてきた。
その静岡県の18兆円のうち、10兆円がこの遠州の生産だ。
今回の不況は、その遠江一円を吹き渡っている。
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