薫風
山も畑も、目に優しい若葉で覆われている。
私の走っている山道も、それはもう浮き浮きするような景色だ。
新緑を抜けて差し込む木漏れ陽は、まるで印象派の絵画のようだ。
茶畑に目を移すと、新芽がサヤサヤと風に揺れ、
その向こうには鯉のぼりが泳いでいる。
さして間もなく、一番茶の摘採最盛期を迎える。
新型インフルエンザが心配だったりするけれど、
この薫風の景色は、永遠に封じ込めておきたい気分になる。
さらば、その最も高揚する風を胸いっぱい吸っておこう。
私達の体にも、植物達の元気を受け入れるのだ。
明後日は、八十八夜になる。
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