苦闘
朝五時、強い寒風と雨を突いてのスタートになった。
山梨学院大のチアリーダー達の笑顔に送られて、2,600人が山に向かう。
その唐松の針のような葉が濃い緑に染まって、
その合間にダケカンバやシラカバ、ミズナラの新芽が伸びだしている。
その木々の緑を透かすように、主砲の赤岳や横岳、硫黄岳が聳えている。
だが、クリーム色のガスと雨で、後ろのランナーすら見えない。
主催者の坂本雄次さんは、「絶好のコンディションになりました」と言った。
体が元気なうちはまだ良い。
70kmを過ぎた馬越峠では、疲れた体に氷の様な風が吹きつける。
とにかく走り続けるしかない。
エイドのボランティアが震えながら「皆さんも雨の中、物好きねェ」と呆れていた。
が、こちとら雨だからって、人生止める訳にゃいかねぇんだ !。
頭はガンガン痛くなるし、
既に足は棒のようである。
何時かこの苦しみも終わりが来る。
13時間32分、荒れ狂う風雨の中をゴールである。
心身ともに嵐のような一日が終わった。
100kmは、かくも遠いものなのだ。
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コメント
雨の中
今年も完走おめでとうございます。
厳しかった分、いい経験されたと思います。
投稿: ヒロボー | 2009年5月19日 (火) 01時09分
山草人さん、完走おめでとうございます。
あと私事ながら、主人の完走も大変うれしく思っています。一緒に走ってくれたお仲間の皆さんにとても感謝しています。
投稿: がんもどき | 2009年5月19日 (火) 07時06分