逓信
だが今夜は、郵便制度の基礎を作った前島密について書きたい。
実は前島密は、私の住むこの街に若干の縁がある。
彼は、天保六年に越後で生まれている。
才があって、13歳の時に江戸に出て蘭学や軍学を学ぶ。
その後、蝦夷地の測量に従事したりするが、
やがて婿入りして幕臣になる。
そこで中泉の奉行になったという次第である。
明治政府の形が整うと共に、彼は太政官政府に迎えられ、
大久保利通は彼の能力を高く評価し、
彼も文明開化の一翼を担って多面的な活躍をしている。
その代表的なものが逓信事業だった。
明治10年の西南の役でも、電信の整備が政府軍の勝利を決定付けた
東京の大手町に、逓信博物館がある。
逓信とは、今日の郵便・電信電話・放送の全てを包含している。
パソコンネットや携帯電話だって、その範疇だから一大産業だ。
140年前の電信が、今日の私達の生活を創っている。
郵政民営化の見直しなどと、郵政を政争の具にするのはおよそ愚かだ。
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