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2009年10月29日 (木)

タクアン

大根を干して、米糠に漬け込む季節だ。Cimg8926

子供の頃は、我が家でも毎年大きな甕に漬けたし、

大根をはず干しする風景は、つい最近まで田舎の風物詩だった。

しかしタクアンも、何時の間にかスーパーで買い求める食材になった。

ともあれこのタクアン、叡山の元三大師の発明と言われる。Cimg9090

もっとも一般に広まったのは、江戸初期の禅僧沢庵からだとも言う。

タクアンは、米糠と塩で漬ける。

と言うことは、米糠が必要な訳だ。

その昔、農村では米を食うなんて事は希なことだった。Cimg9086

いわんや、米を搗いて白米を食べるなんて事はなかった。

白米を食べるようになったのは、江戸時代からのことだ。

しかも、白米は江戸などの都市部に限られていた。

白米を食べるようになって、脚気が流行りだすのだ。Cimg9087

よって、米糠は都市部で生産された。

そうだとすると、タクアンは都市で加工された食材になる。

ともあれ元三大師は、平安時代末期の人だ。

その頃に叡山ではタクアンを作っていた訳で、Cimg9083

白米を食するなぞ、比叡山ではかなりの栄華があったことになる。

貴族仏教の叡山ならではのことだろうか。

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