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2009年11月10日 (火)

井戸

私の子供の頃には、何処の家にも井戸があった。Cimg9262

そこから水を汲んで、煮炊きやら洗濯、風呂に使った。

ある時、我が家の掘り抜き井戸が突然枯れてしまった。

さあ大変である。

突然、生活に必要な水が無くなったのだ。Cimg9264

私が小学生だったろうか、幸い、隣の家ではまだ水が出ていた。

それで「貰い水」の当番が私になった。

新しい井戸を掘るまでの間、毎日バケツで水を運んだ。

が、その井戸も間もなく塩水化が顕著になった。Cimg9001

原因は、3kmほど上流に工場ができて、大量に水をくみ上げたからだった。

程なく水道が引かれて、私も重労働から解放されたのだが・・・。

ともかく生き物は、水が無くては生活できない。

だから、水の得られる所に住んだのだ。Cimg9286

しかして今日、水は上流のダムから供給される。

水は何の不思議もなく、蛇口から自然に出るものになった。

「井戸は車にて 綱の長さは十二尋」

樋口一葉の文章である。Cimg9288

つるべ井戸が無くなった今日、その意味は不明となった。

やがて「井戸」と言う言葉すら無くなるだろう。

ダムでさえ、無駄とされる今日なのだから。

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