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2009年11月13日 (金)

雑仕番

母は毎朝、「雑仕番頼むね」と言って野良に出かけていった。Cimg8637

それは、私が小学3年の時だった。

学校で担任の先生が、

「昨日、学校から帰ってやったこと」をみんなに答えさせた。Cimg9171

私の番になって、その答を聞いた先生が突然怒り出した。

「嘘をつくな」と言う叱責であった。

たかが小学三年生だった私は、何故叱られるのか分からなかった。Cimg8854

だから、ひたすら俯いて黙っていた。

ただ、猛烈な悔しさと恥ずかしさが残った。

正確な記憶は無いが「ご飯を炊いて、味噌汁を作りました」と答えたのだろう。Cimg9177

当時は、電気釜もガスも水道も無かった。

勿論、ヘッツイに釜をかけて、稲藁を燃料にくべた。

妹二人の守をしながら炊事をし、田圃から暗くなって帰る父母を待っていた。Cimg8903

まるでTVドラマの「おしん」のようだが、

それが終戦直後の田舎の暮らしではなかったか。

小学校は、職布業の盛んな町場にあった。Cimg8925

そこまで田舎道を片道3km歩いて通っていた。

その某先生は、そんな田舎の生活が信じられなかったのだろう。

そして、間違いなく嘘をついていると断じたのだ。

50年以上も前のことなのに、あの時の悔しさを時々思い出す。

ところで「雑仕」を広辞苑で引くと、雑役としか出てこない。

風呂にバケツで水を運んで沸かしていたから、

やはり雑仕番だったのかな。

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