嫉妬の功罪
米国で数多くの産業を興したカーネギーの墓には、
「己の周りに、己より優れし人物を集めたる者、ここに眠る」と刻まれている。
つまり、カーネギーは自分の嫉妬心をコントロールできたが故に、
鉄鋼業や金融業など幅広く活動できたと自負しているのだ。
嫉妬心は、私達の最大の感情かもしれない。
子供の頃の親の愛情の奪い合いに始まって、
嫁姑の諍いは、嫉妬の性ゆえのものだ。
企業社会には、出世競争が待っている。
敗者になりたくないから、俄然競争相手を過剰に意識するようになる。
「何故あいつが?」と妬む。
これが戦国時代の武将なら、
誰もが持っているこの嫉妬心をコントロールできるか否か。
それが企業組織における重大事なのだ。
上手くやれば競争心を高めて、業績も大きく伸びるだろう。
私達一人ひとりも、この制御は容易ではない。
自分というものの確立が無くては、嫉妬の虜になってしまう。
嫉妬心を自立心に転換するのが肝要だ。
とは言え、小心者の私なぞ中々・・・・。
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