炒り豆
昨夜は節分、豆撒きはしましたか?
この小さな非日常に、我が家の孫達も大はしゃぎでした。
でも、鬼を払うのに何故炒り豆なのか、不思議ではありませんか?
伊豆の民話に、こんな話が残っています。
「その年は干ばつが続いて、田の早苗も枯れかかっていました。
人々は懸命に雨乞いするのですが、雨は気配さえありません。
そんなある夜、一軒の農家に天城山の鬼がやって来て、
『娘をくれるなら、俺が雨を降らせてやろう』と言います。
それで、泣く泣く娘を鬼に差し出すことになります。
その娘との別れの晩、母親は娘に菜種を一袋渡します。
そして『この種をこぼしながら、お行き』と言うのです。
鬼と共に娘が去って間もなく、村に雨が降りました。
飢饉の恐怖が去って暫くすると、
天城山からこの里まで、一筋の金色の帯が続いているのです。
そう、娘の落としていった菜の花が咲き出したのです。
娘は、その金色の道を辿って里に辿り着くことができました。
鬼は怒って『娘を返せ』と押しかけてきます。
その時母親は一握りの大豆を鬼に渡して、
『この種で一袋の豆が稔ったら、娘を返そう』と言うのです。
止む無く鬼は、この豆を持ち帰って播くのです。
ところがこの豆は炒り豆で、芽など出る訳がありません。
待ちくたびれた鬼は、とうとう娘を諦めましたとさ。」
そんな話です。
だから節分の豆は、よく炒ってから「鬼は外」なんだそうですよ。
| 固定リンク
|
« 瑞穂の国はどこに | トップページ | 心の扉 »







コメント