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2010年3月13日 (土)

記憶の彼方

不況が続く故だろうか、街に空オフィースが目立つ。

車で走りながら、「アレッ、ここも空き家だぞッ」と思うことが多い。

それに、更地が目立つようになった。

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「確かここにビルが建ってなかったかなー?」と気になるのだ。

ところが、そこに何があったのかが思い出せない。

ある日突然更地にされて、その土地の記憶までもが消えてしまっている。

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時間と言う空間を高速で旅している私達だが、

その存在は過去からの連綿とした繫がりの中にあるはずだ。

太古の昔に、陸に上がった時の生物の記憶。

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二足歩行しつつ、獣の脅威に怯えつつ暮した記憶。

国なんてものが出来てからだって、

今日に至るそれぞれの容易ならぬ連鎖がある。

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過去が無ければ現在も無い訳なのに、

ほんの昨日までの空間をすら、記憶の彼方に送ってしまっている。

そう。失われたものにさえ気付かずに、

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そんな風に街も人も、歴史も変わっていくのだろう。

空虚な更地に、ついつい自分の生を重ね合わせてしまうこの頃だ。

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