« 掛川の春 | トップページ | 朱雀門の前で »

2010年4月19日 (月)

唐招提寺にて

そうかも知れない。

「この国で、一番落ち着いた気持ちになれる所」それが此処なのだ。

Cimg0299

南大門を入って雄偉堂々の金堂を仰ぎ見た時の感想だ。

どっしりと裾を広げた金堂の大屋根のその豊かな量感は、

何事かを私達に語りかけているようだ。

Cimg0300

この天平建築そのものが、既に仏なのかも知れないと思った。

大屋根の上に輝くし尾は、あの「天平の甍」の甍なのだ。

言うまでも無くこの寺は、あの唐の高僧「鑑真和上」の創建だ。

Cimg0304

754年にこの国に到来するまでに12年の歳月を費やした。

それもその間、5度の渡航失敗と36名の弟子の命が失われている。

それでもなお、鑑真は初志を曲げなかった。

Cimg0305

常人には想像も出来ない意志力というものを持っていたのだろう。

日本からの留学僧でさえ、その多くが途中で挫折していった。

遣唐使船の多くも難船の憂き目を見ている。

Cimg0303

今日の宇宙旅行よりもはるかに、

この渤海湾を渡ることは至難だったのだ。

Cimg0423

金堂と講堂の間には、和上がもたらした仏舎利を祀る舎利殿がある。

この鼓楼にも惹かれるものがあるが、

Cimg0306

その鑑真の本当に伝えたものは、恐らく「人間の志」ではなかったか。

そんな歴史の重みをこの金堂は伝えている。

ここに見物にではなく、感じに来て良かったとしみじみと思った。

|

« 掛川の春 | トップページ | 朱雀門の前で »

歴史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 唐招提寺にて:

« 掛川の春 | トップページ | 朱雀門の前で »