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2010年4月21日 (水)

法華寺の艶

平城宮の東隣に、日本総国分尼寺の法華寺がある。

創建当時は壮大が寺域を持っていたようだが、

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今日残るのは、豊臣秀頼と淀君が再建した本堂の他一部だけだ。

ここに国宝の「十一面観音像」がある。

美貌の呼び声高かった光明皇后がモデルだと伝わる。

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インドのある国王が観音を信仰し、

仏師をこの国に派遣して刻ませたと言う。

右足を少し前に出して腰をやや捻った姿が妖艶で、

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女性の一種の妖しい美しさを漂わせている。

只、特別開帳時意外には本尊は拝観できない。

代わりに、分身像を拝観させて頂いた。

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と言っても、この分身像はまったくの相似形に彫られている。

インド政府に依頼して製作されたもので、

香木の白檀の一本作りになっている。

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この観音様が、あでやかにも麗しい印象を漂わせている。

写真で拝見するよりも、遥かに素晴らしい。

光明皇后は、平城京を造った時の権力者藤原不比等の娘である。

そうして寺の邸内には、「から風呂」も伝え残されている。

その光明皇后が、自ら薬草を煎じ病人など千人の垢を流したと伝わる。

はたして、それ程慈悲深い皇后が存在したものかどうか。

ともかくも、この観音像との対面は、

そんな逸話を真実と感じさせてしまうようだ。

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