人生の帳尻
金勘定のことじゃない。
それに、人生の来し方をカネに換算するなんざぁ無理なことだ。
しかしながら、世の中は上手くできていて、
人それぞれに、それなりの帳尻が合っているらしいのだ。
人生あざなえる縄の如しという次第だ。
とは言え、その縄目を数えて永く生きたところで詮も無い。
例えば、幕末の歴史の立役者を考えたい。
長州の高杉晋作の寿命は27歳と8ヶ月でしかなかった。
その先生の吉田松陰も29歳と短命を余儀なくされた。
あの坂本龍馬だって、32年の生涯だった。
その彼らの情熱が風を呼び、時代を変える大きな力になった。
短いながらも燃えるように春夏秋冬を生きたのだ。
がともあれ、愚昧凡人の我が身を振り返ると、
何事も成していないことに愕然とする。
駄飯を喰らって馬齢を重ねたに過ぎないではないか。
時間つぶしで生きてきた訳でもないが、結果はそんなもんだ。
まあ~かなり割り引くとしても、帳尻は合わせとかにゃなるまい。
せめて自分の納得は必要だな。
「何の用があって、この世に来たのか」ってね。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント